OHDSI(オデッセイ)は、共通データ形式を使った医療ビッグデータ分析を推進するオープンサイエンスコミュニティ(研究会)です。国際的・ボランタリーベース・産学官病所属を問わないという特徴をもち、より良い医療を促進するエビデンスを共同して生みだすことを推進し、健康と病気の包括的な理解を観察研究から得られる世界を目指しています。OHDSIは米国で2014年にスタートし今では世界中に参加者がいます。オープンとは言っても、医療データは各参加組織のところで守られ、個人情報が各参加組織の外にでることはありません。この方法により開始わずか5年で、OHDSIの国際連携ネットワークには重複を除外して推定6億人以上のデータが含まれるまで成長しました。欧州、中国、韓国に引き続き、2019年秋に日本にも地域コミュニティができ活動しています。
※OHDSIは古代ギリシャ叙事詩Odysseyにちなんでおり同じ発音をします。Odysseyの日本語読みは慣用的に「オデッセイ」、英語では人/場面により異なりますが、多くはオデシーと発音されます(オにアクセント)。
■臨中ネット(国がん東病院)「OHDSI Tool Documents」
OHDSI の各種Toolの日本語資料が、国立がん研究センター東病院の青柳先生により臨中ネットの成果として整備されました。
https://rwd-data-environment-in-hospital.github.io/Documents/Files/
■IBM Smarter Business「医療ビッグデータ分析における国際的標準データ・モデルの活用|OHDSI OMOP CDMの概要と研究における事例」ほか
IBM社のメディア Smarter Business内で、OHDSI / OMOP CDMとそのPythonベースのオープンソース機械学習フレームワーク「DPM360」の紹介がなされています。
■TRI「ヘルスケアデータ標準ポータル」
神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター(TRI)のサイトに、ヘルスケアデータ標準ポータルが開設され、OHDSI/OMOPが紹介されています。
世界各地のOHDSI活動
米国の本家サイトです。OHDSIの資料が様々あります。ぜひ探検してみてください。
オーストラリアのサイトです。地域支部ができたのは2019年12月ですが、OHDSI活動自体はごく初期から行っています。2023年のAPAC大会を開催しました。
欧州のサイトです。欧州ではEU政府および製薬企業団体の資金によるEHDENプロジェクトが大規模にすすめられています。⇒EHDEN
中国のサイトです。
韓国のサイトです。韓国では政府資金によるFEEDER-NETプロジェクトが大規模にすすめられています。⇒FEEDER-NET
シンガポールも2020年に支部ができました。Webサイトはまだありません。
2024年のAPAC大会を開催します。
台湾支部もできました。2022年のAPAC大会を開催しました。
インド支部もできました!